蕎麦屋の屋号 なんで庵が多い?

蕎麦屋の屋号 なんで庵が多い?

蕎麦屋には、なぜか「庵」(あん)という屋号がついている店がたくさんありますね。
長寿庵、一茶庵、大村庵、松月庵、小松庵、等、まだまだ色々あります。
この「庵」なぜ蕎麦屋に多いのでしょうか?

本来、「庵」とは、小さな住居を意味する言葉で、隠遁者や僧侶、尼僧などの住む家や、僧房の名などに用いられていたそうです。

蕎麦屋の屋号に「庵」が多いのも、やはり寺社からの由来です。
江戸時代の中期、浅草柴崎町に一心山極楽寺称住院という浄土宗の寺があって、その院内に「道光庵」という庵室があったそうです。
ここの庵主が信州の松本出身であり蕎麦打ちの名人だったそうで、檀家の人達に自ら打った蕎麦を振舞ったそうです。

「御膳蕎麦」というこの蕎麦、とても美味いということで、たちまち評判になり、町の人達は、信心にかこつけて、われもわれもと蕎麦目当てに押しかけて来たそうです。
その評判は、寛延年間ごろに、ピークに達し、本職の蕎麦屋を抜いて、江戸でも筆頭にあげられるほどになったそうです。
「道光庵」の門前には、蕎麦目当ての人達が連日、列をなしたそうです。
(ウーン、蕎麦屋の店主としては、ちょっと、いや、かなり羨ましいです???)

そして、この「道光庵」の名声にあやかろうと当時の蕎麦屋(麺類店)では、競って屋号に「庵」をつけるようになったそうです。

ところで、この「道光庵」ですが、お寺なのか蕎麦屋なのか、わからないような様子を見るに見かねた称往院極楽寺の和尚様が天明6年(1786年)にそば振舞いを禁止するという「蕎麦禁断」の石碑を門前に建てて、ついに道光庵の蕎麦を禁じてしまったそうです。

蕎麦屋の屋号で、おそらく一番多く使われている「庵」これには、かなり古い歴史があったんですね。

今度、屋号に「庵」のつく蕎麦屋に入ったら、いっしょに行った人にこの「ウンチク」話してみたらいかがですか?
かなりの蕎麦通に見られるかも???


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